2008年01月05日
狂犬病
畜犬登録された犬に、春になると届く狂犬病予防集合接種の案内状。
あなたの愛犬は、毎年ちゃんと予防注射をしていますか?
狂犬病は、もし感染・発症すれば、動物も人間もほぼ100%死に至る病気です。
「狂犬病」という名前だけをみると、犬だけの病気のようですが、実は人間も含む殆んどの哺乳類に感染する病気です(人間のもうつるものを人畜共通感染症といいます)。
日本国内では、1956年以来根絶されたといって良い状態ですが、一昨年フィリピンで犬に噛まれた男性2名が、日本に帰国後に発症して亡くなった例もあり、海外からウイルスが侵入する可能性はゼロではありません。。
原因狂犬病は、狂犬病ウィルスの感染によって引き起こされる伝染病です。
哺乳類や鳥類などの全ての恒温動物に感染の可能性がありますが、特に犬、狼、キツネの仲間などが感染しやすいようです。
狂犬病のウィルスは唾液中に排泄されるため、主に病気の動物に咬まれた傷からうつります。狂犬病が発生している国では、狂犬病に感染したスカンク・アライグマ・キツネ・コウモリなどの野生動物にペットたちが咬まれて感染することが多いようです。
また、コウモリが感染源の場合では、直接接触しなくても空中から撒き散らされるウィルスで人が感染した例があります。
感染してから発症するまでの潜伏期間は一定ではありませんが(噛まれた部位によっても違う)、大体2〜8週間といわれています。
ただ、唾液中にウィルスが排出されるのは感染後10日たたずに始まるために、まだ発症せずに健康そうに見える動物が感染源である可能性もあります。
症状狂犬病ウィルスは唾液から咬み傷の奥へと侵入し、そこから神経組織に入り込み、さらに脊髄・脳へと進んでいきます。
脳神経を侵されるため、初期では興奮しやすくなったり不安感が強く表われます。次に、目を吊り上げて、牙をむき出し、ウロウロと歩き廻ったり、やたらに吠えたり周囲のものに見境無く噛み付いたりと、まさに狂ったように様々な異常な行動を示します(狂躁期)。
さらに病気が進行すると麻痺期に入り、体も麻痺し、ダラダラとよだれを流し、水や食事、唾液さえも飲み込めなくなります(水を見ただけでもケイレンが起こるので「恐水症」とも呼ばれていました)。そして最後は、沈うつ状態から昏睡して死に至ります。
治療法・予防法現在でも治療法はありません。
感染した動物は、人間や他の動物への感染を防ぐために隔離され、獣医師による安楽死が行われます。
安楽死した犬の神経組織の直接免疫傾向抗体検査により、確定診断が行われます。
もし自分の犬が人を咬んでしまった場合には、もよりの保健所にその旨を届出なければなりません。そして獣医師の診察を受けて愛犬が現在狂犬病に感染していないことを証明する「狂犬病鑑定書」を書いてもらい、保健所に提出する義務があります。
もし自分が咬まれたら海外旅行の際などに、もし狂犬病かもしれない犬に咬まれた場合、まず傷口を石鹸水でよく洗い、消毒液やエタノールで消毒すること(狂犬病ウイルス自体は弱いウイルスなので、これで大半は死滅する)。その後、発症前に何度もワクチン接種をすると発症をまぬがれることもあるそうです。
咬んだ動物の特定ができ、その動物の予後を観察できる場合は、咬まれてから2週間以上その動物が狂犬病の症状を示さない場合には、狂犬病に感染した可能性を否定できます。ご自身の検査により感染しているかどうかを調べることはできません。






