2007年08月22日
グレート・ピレニーズ
グレート・ピレニーズは、古代チベットのマスティフを起源とする大型中の大型犬です。フランスからスペインの国境にまたがるピレネー山脈で、古くから家畜を狼や熊、家畜泥棒から守ったり、雪深い山中をそりを牽いたりと、様々な過酷な仕事に従事してきました。ピレニアン・マウンテン・ドッグとも言います。
グレート・ピレニーズの特徴は、なんと言っても「白熊」と見まごうばかりの、その巨大な姿。ダブルコートの被毛は、密集した柔らかな下毛を長い剛毛が覆っていて、まさに「雪山仕様」。その姿は、「ピレネーの生きた雪のかたまり」とも形容されます。
その巨体とふさふさの被毛ゆえ、、お手入れをするのは一苦労です。抜け毛の量も、かなり多めです。もしお手入れ嫌いのピレネーになってしまったら、大変ですので、子犬の頃から体中を触られることと、シャンプーやブラッシングに慣らしておくことが大切です。一人での作業は大変なので、一人はブラッシングやシャンプー、もう一人がおやつをあげて褒める、といった感じで行うと上手く行きやすいと思います。
グレート・ピレニーズのもう一つの特徴は、指が前足が5本、後足が6本と通常より多いことです(普通は、大体4本です)。この指は、狼爪といって、山岳部など山道や野道を歩く際、滑り止め等の役目を果たしていました。山で暮らす分には、歩くことで自然に磨耗しますが、家庭犬として飼う場合は、必ず爪のお手入れが必要となります(お手入れを怠ると、まき詰めになって指に食い込んでしまいます)。
家庭犬として飼う場合は、子犬の内に切除する事もありますが(生後間もない頃であれば犬自身に負担をかける事なく切除可能)、狼爪はこの犬種の証でもあるため、また動物愛護の観点から、残すことも多いようです。
グレート・ピレニーズの性格は、外見のイメージ通り、冷静で我慢強く、温厚で、子供も大好きです。とても賢くて、判断力にも協調性にも優れた社交的な犬ですので、トレーニングも喜んで一生懸命やってくれると思います。
ただ、何しろ大きくて力も強いため、小さい頃からのしつけやトレーニングはしっかりとすることが必要です。トレーニングを怠って、我儘な子や攻撃的な子になってしまった場合、その巨体ゆえに制御が困難になってしまいます。もし、しつけに不安があるようでしたら、大型犬のトレーニングの専門家に意見を伺ってもいいかと思います。
体も大きく、抜け毛も多いので、庭などで外飼いする方が多いことと思いますが、暑さに弱い犬種ですので、犬舎は風通しのいい、なるべく涼しいところに設置して下さい。冬の寒さは、へっちゃらです。
犬舎自体にも、動いてもぶつからないだけの広いスペースと、飛び越えられないような高いフェンスが必要です。床が硬いと、自分の重さで関節炎等になってしまうので、下に柔らかい毛布などを敷いてあげて下さい。
運動量は、かなり多めです。朝夕2回、自転車位の速さで1時間位の運動が必要です(ランニングや自転車での引き運動など)。その他、ドッグランなどでの自由運動が出来るといいでしょう。
運動量の多さやの大きさを考えると、お年寄りだけのご家庭や、マンション・アパート等の集合住宅で飼うのは難しいかもしれません。







